ママの悩みを解決!安心のオーガニックコットン認証マーク3選とは

子供にオーガニックコットンの洋服を着せたいと思ったことはありませんか?

しかし、どこで買えばいいのか、はたまたどうやって選べばいいのかわかりませんよね。

今回はそんなあなたのために「オーガニックコットンの3大認証マーク」についてお話します。

「オーガニックコットン製品の選び方がわからない」
「オーガニックコットン認証があれば安心?」
「オーガニックコットンの認証マークを知りたい」

このような悩みがある方にはぴったりの内容です。

*基本となる“オーガニックの意味”“オーガニックコットンの意味”について知りたい方は、下のリンクをご参照ください。

オーガニックコットンの6つ意味とは?
オーガニック、有機の意味とは

1. オーガニックコットンの認証

オーガニックコットンの認証とは、コットンから作られる衣料品を、第3者機関がオーガニック認証することをいいます。

オーガニックコットンの認証基準には、

  1. 農薬や化学肥料を使わないで、環境への負担を減らしていること
  2. コットンの栽培から衣料品になるまで、有害な化学物質に汚染されてないこと
  3. 遺伝子組み換え技術の禁止
  4. 強制労働、児童労働の禁止による人権保護
  5. フェアトレード

などがあります。

コットンの栽培には、殺虫剤、枯葉剤、成長促進剤など、たくさんの農薬や化学肥料が使われます。
しかし、コットンは収穫したあと、加工や洗浄が行われるので、完成された衣料品に農薬が残ることはほとんどありません。

では、衣料品に残るものは何でしょうか?

それは、化学薬品です。

衣料品に使われる化学薬品は、漂白剤、柔軟剤、消臭剤など、約30種類もあります。
しかし、化学薬品を使わないで衣料品を作るのは不可能です。

また、化学薬品の中でも、有害な化学薬品もあれば、天然成分の安全な薬品もあります。

そのため、安全な衣料品を選ぶには、有害な化学薬品に汚染されていないことが必要なのです。

2. オーガニックコットンは安全?

オーガニックコットンを使っているから安全というわけではありません。

なぜなら、オーガニックコットンで衣料品を作っても、製品として完成するまでにたくさんの化学薬品が使われるからです。

そのため、オーガニックコットンを認証する機関は、衣料品が完成するまでに、有害な化学薬品が汚染されてないことを検査しています。

オーガニックコットン認証された衣料品は、コットンの栽培→収穫→保管→輸送→加工→洗浄と、私たちの手に届く全ての工程において検査がされています。

3. 第3者の認証は必要?

第3者機関の認証は、私たちに安全なオーガニックコットン製品を届けるために、とても必要です。

なぜなら、第3者機関は利害関係ではなく、公平な判断ができるからです。

ここで1つ質問です。

  1. このオーガニックコットン製品は、独自の基準をクリアしました
  2. このオーガニックコットン製品は、第3者機関の基準をクリアしました

あなたは、1と2のどちらの方がより安全だと思いましたか?

独自の基準とは、自分たちで作ったルールですよね。
自分たちにとって都合の悪いことは、ルールに入れないと思いませんか?

しかし、第3者機関の基準とは、お客さまの安全のために作られた公平なルールです。
自分たちにとって都合の悪いことも、公平なルールに基づかなければ、認証されません。

ただ、誤解しないで欲しいのは、
「独自基準 = 安全ではない」
という意味ではありません。

あくまで、どちらがより安全なオーガニックコットン製品であるかを比べたときに、第3者機関の基準をクリアした方が安全ではないかということです。

ぜひみなさまもこの機会に「独自の基準」「第3者の基準」の違いを考えてみてくださいね。

4. GOTS(ゴッツ)認証は世界基準

「GOTS」とは「Global Organic Textile Standard(グローバル オーガニック テキスタイル スタンダード)」の略で、国際的なオーガニック繊維(せんい)の認証基準です。

2005年に作られたGOTSの基準は、世界に信頼できる衣料品を届けることを目的にしています。

原料(コットンなど)の栽培から衣料品として完成する、全ての工程においてオーガニック基準を作り、今では世界的なオーガニック繊維の基準となっています。

GOTSの基準は

  1. ドイツ(IVN)
  2. イギリス(Soil Association)
  3. アメリカ(OTA
  4. 日本(JOCA)

の4カ国のメンバーによって作られました。

GOTSの認証を取得した工場や企業は、世界で60カ国を超え、3000件以上にものぼります。

ちなみに、日本では79件の工場や企業がGOTS認証を取得しています。(2013年時点)

4-1. GOTSのマーク

GOTSの認証マークは2種類あります。
2つの違いは、マークの下に書かれている文章です。

「Organic」と書かれている製品は、オーガニック繊維が95%以上使われていることを示しています。

「Made with (x)% organic materials」と書かれている製品は、オーガニック繊維が70〜95%未満使われていることを示しています。
※ (x) には、70〜94までの数字が入ります。

GOTS認証の衣料品にはラベルやタグが付いているので、探してみてくださいね。

4-2. GOTSの基準

GOTSは12の基準を掲げています。

  1. 原料*は70%以上がオーガニック
  2. 原料から最終製品までの工程を認証
  3. トレーサビリティー(追跡可能性)を確保
  4. オーガニック以外と混合、汚染されない管理
  5. 最終製品に残留物がないかチェック
  6. 水・エネルギーの使用や廃棄物において環境への配慮
  7. 毒性の強い薬剤を使わない
  8. 遺伝子組み換え技術の禁止
  9. 動物実験の禁止
  10. 強制労働・児童労働の禁止
  11. 衛生的で安全な労働環境
  12. 差別禁止による人権保護

GOTSホームページより引用

*原料とは、コットン、ウール、麻、絹などのことをいいます。

4-3. GOTSを選ぶには

GOTS認証の衣料品を選ぶには、GOTSマークのタグやラベルを目印にしてください。

なぜなら、GOTSマークのタグやラベルが付いている衣料品は、製品として完成するまでの全ての工程で、化学薬品に汚染されてないことが検査されているからです。

また、タグやラベルがなく「GOTS認証のオーガニックコットン使用」と書かれている商品も多く販売されています。

これはGOTS認証のオーガニックコットンを使い、衣料品として完成するまでの工程では、検査されてない場合があります。

もし、インターネットなどで「GOTS認証」と書かれている商品を買うときは、タグやラベルがあるか問い合わせてみてくださいね。

5. 日本オーガニックコットン協会

日本オーガニックコットン協会(JOCA)とは、オーガニックコットン製品の普及のために活動しているNPO法人です。

以前は、オーガニックコットン製品の認証をしていましたが、認証活動は2011年に終了しました。

現在は、GOTS(オーガニック繊維の世界基準)の一員として活動をし、日本ではJOCAの基準に賛同した企業に対し、「JOCAタグ」「ファミリータグ」を発行しています。

日本では73の企業が、法人正会員、準会員、賛助会員としてJOCAに登録しています。(2018年現在)

5-1. JOCAのマーク

JOCAは2種類のマークを発行しています。

1つめは「JOCAタグ」です。
JOCAタグは、第3者機関によってオーガニック認証された製品につけることができます。

以下は、第3者機関の例です。

日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会(JONA)は、有機JASの認証機関としても有名です。

それぞれ、オーガニックコットンの認証機関として、国際的な基準で検査をしています。

そのため、JOCAタグが付いているオーガニックコットン製品は、第3者による認証がされていて、かつ国際的なオーガニック基準をクリアしていることになります。

2つめは「ファミリータグ」です。

ファミリータグは自主的な認証になります。
コットンの栽培から製品としての完成までの工程を、企業が自主的に認証しています。

自主的に認証をしている企業は、ファミリータグをつけることができます。

JOCAタグとファミリータグの違いは、第3者か自主的かの認証による違いです。

5-2. JOCAの基準

JOCAは5つの基準を掲げています。

  1. 遺伝子組み換え技術は使わず、化学薬品は出来るだけ抑え、オーガニックコットンを栽培することで害虫や土壌を守ります。
  2. オーガニックコットン製品の生産・製造工程においても、環境や人体への負担を減らし、強制労働や児童労働をせずに人権を守ります。
  3. 日本の技術で、オーガニックコットンの良さを最大限引き出します。
  4. 生産者の顔が見えるものづくりをし、トレーサビリティー(追跡可能性)を確保します。
  5. たくさんの人にオーガニックコットンの良さを伝えます。

NPO法人 日本オーガニックコットン協会より引用

これらは、あくまで企業がJOCAに登録するための基準です。

「JOCAタグ」は、第3者機関に認証された上で付けることができる認証マークになります。

興味がある方は、上のリンクよりご覧ください。

5-3 JOCAを選ぶには

JOCAのオーガニックコットン製品を選ぶには、「JOCAタグ」と「ファミリータグ」が目印です。

ただ、JOCAの会員になっている企業でも、オーガニックコットン製品にタグをつけていない場合があります。

もし、JOCAの会員企業を調べたい場合は、下記のリンクをご参照ください。

JOCA 法人正会員リスト

6. 日本オーガニックコットン流通機構

日本オーガニックコットン流通機構(NOC)とは、オーガニックコットン製品の認証をするNPO法人です。

1993年に発足されたNOCは、純正なオーガニックコットン製品の普及を目的に、活動しています。

認証基準も、オーガニックコットンは100%使うこととしていて、とても徹底されています。

NOCはオーガニックコットンの主な生産国である、インドやアフリカで働く人たちの貧困救済活動にも力を入れています。

認証した企業に対し、

  1. NOCコットンラベル
  2. NOCグリーンラベル
  3. NOCブルーラベル

の3種類を発行しており、発行したラベル1枚あたり2円を支援しているようです。

6-1. NOCコットンラベル

NOCコットンラベルとは、NOCの中で最も基準が高いラベルです。

認証において10の基準を掲げています。

  1. 認証されたオーガニックコットンを100%使い、普通のコットンと混合はしない。
  2. 化学的に合成された繊維と組み合わせない。スパン糸(伸縮性)を混ぜる場合は15%まで。ウール、シルク、麻などを混ぜる場合は40%まで。
  3. コットン本来の性能を高めるために化学薬剤は使わない。
  4. 製品を加工する際に、化学的に合成された補助剤は最低限にして、完成品には残らないようにする。
  5. オーガニックコットン以外の素材(刺しゅう糸、アップリケなど)は10%まで。
  6. ひも、テープ、ボタンなどの付属は、天然素材を使う。
  7. 縫い糸はなるべくオーガニックコットンを使い、合成繊維の縫い糸は最低限にする。
  8. 中綿はオーガニックコットンを使う。
  9. 製品のプリントは10%までとし、安全なインクを使う。
  10. 化学的に合成された洗剤は使わない。

NOCコットン規準より引用

他にも、発ガン性物質や、アレルギーを引き起こしやすい物質を使うことは禁止しています。

6-2. NOCグリーンラベル

NOCグリーンラベルとは、「NOCコットンラベル」の基準が基本となっていますが、繊維などの使用割合を少し広げています。

以下は、NOCコットンラベルと異なる部分です。

  1. スパン糸(伸縮性)を混ぜる場合は30%まで(15%)
  2. ウール、シルク、麻などを混ぜる場合は50%まで(40%)
  3. オーガニックコットン以外の素材(刺しゅう糸、アップリケなど)は30%まで(10%)

※()内はコットンラベルの基準です。

オーガニックコットンを100%使うことを基本とし、化学的に合成された薬品ではなく、環境に負担をかけない、天然で安全な薬品を使うように定められています。

6-3. NOCブルーラベル

NOCブルーラベルとは、「NOCコットンラベル」もしくは「NOCグリーンラベル」の基準で作られた生地を、海外で仕上げる場合に貼ることができるラベルです。

海外の工場で縫製(ほうせい)や包装などを行う場合、工場はNOCの審査をクリアし、認定を取得しなければなりません。

6-4. NOCを選ぶには?

NOCのオーガニックコットン製品を選ぶには、NOCのホームページを参考にするといいでしょう。
なぜなら、NOCのホームページに掲載されているショップは、全てNOCに認証された企業だからです。

NOCの認証を取得したショップは全国にあります。
また、NOCの認証を取得したインターネットショップも多数ありますので、お探しの方は、下のリンクから探してみてくださいね。

NOC全国販売店

NOCネットショップ

7. オーガニックコットンはフェアトレード

みなさまは「フェアトレード」という言葉を聞いたことがありますか?

フェアトレードとはその言葉の通り「公平・公正な取引」を意味します。

コットンはインドやアフリカが主な生産国です。

普通のコットンの栽培には農薬や化学肥料がたくさん使われるため、生産者への健康被害が大きな問題となっています。

また、子供たちは朝から晩までコットン畑で働き、学校にも通えません。

他にも、コーヒー、カカオ、サッカーボールなども、アフリカやアジアの開発途上国によって作られています。

これらの生産品は、ほとんどが先進国に輸出されますが、現地の生産者は経済的、社会的、環境的にも貧しい暮らしとなっています。

オーガニックコットンは「フェアトレード」の枠組みを作ることで、

  1. 最低価格の保証
  2. 長期的な取引
  3. 安全な労働環境
  4. 児童労働・強制労働の禁止
  5. 農薬や薬品の使用削減

などを基準にし、生産者を守ります。

今回ご紹介した「GOT」「JOCA」「NOC」のオーガニックコットンもフェアトレードによって取引されています。

オーガニック認証されたコットン製品を使うことが、社会貢献になることもぜひ知っておいてくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

この記事を読んでオーガニックコットンの怪しいイメージが無くなれば幸いです。

その他、ご質問がありましたら、お気軽にコメントしてくださいね。

それでは。

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